海外勤務を希望するシステムエンジニアにはリスニング力が必須

リスニングは2つの聞き方を意識して

海外で働きたいと考えるのであれば、仕事上のやり取りで不自由しないだけの語学力が不可欠です。世界共通語といえば英語ですが、日本人が学校で6年から10年に及ぶ英語教育を受けていても、使いものにならないのには、理由があります。最近では小学校から英語教育を始めるようになり、文法よりも音に慣れることに重点が置かれるよう、意識が変わってきているようですが、それでも従来通りの学校教育では、読み書きはなんとかできても、会話が全く通じない、あるいは聞き取れないために、別途高い授業料を払って教育を受けなおさざるを得ませんでした。しかし会話ができる英語力を身につけるためには、切羽詰ってからの詰め込み教育で何とかなるものではなく、ある程度時間を掛けながら効果的なリスニング学習を続けることが大切です。

リスニングは2つの聞き方を意識して

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多聴によるリスニング

まず会話をするためには、相手の話が意味のある言葉として聞こえなければなりません。自分が話すだけであれば、身振り手振りを交えて、単語を並べるだけでも何とかなるものですが、リスニングはあてずっぽうで済まされるものではありません。そのためまずは、耳を英語の音に慣れさせる必要があります。
例えば英語教材を、とにかく一日中聞き続けるのです。最初から全部聞き取ろうと身構えるのではなく、なんとなく聞いているだけで構いません。ある程度の量を聞き続けると、自然と言葉の区切りやイントネーションなどが耳に馴染んできます。簡単な単語であれば、文章の中で聞き取れるようになるかもしれません。
大量に聞き続けるための教材は、書店にもずらりと並んでいますし、テレビのニュースや映画を英語で聞くということでも良いのです。少なくとも英語を聞いても緊張しなくなったり、ストレスを感じなくなってくれば、そこから言語としての意味をしっかり把握するという、次の段階に移ります。1週間や1ヶ月では、思うような効果は中々表れないでしょうが、それでも気長に構えて、興味を持続させることが肝心です。

精聴によるリスニング

続いて英語教材をしっかりと、一字一句逃さぬように詳しく聞く、いわゆる精聴を行います。テキストと対照させながら、一つの教材を丸暗記するぐらいに徹底して、何度も何度も聞き込みます。この場合にはそれほど量を聞くことはできませんが、その分深く丁寧に学習するのです。
ただし英語と一口に言っても、世界共通語だけあって、例えばアメリカ、イギリス、オーストラリアのそれぞれに異なるのであり、目的地にできるだけ近い教材を選ぶと良いでしょう。段々と初めて聴く内容であっても、単語や言葉のまとまりが聞き取れ、意味を掴めるようになって来ます。

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