海外で働きたいと思っていても、自分の英語力やエンジニアの実務経験の少なさが不安でチャレンジできない方もいるでしょう。しかし、二の足を踏んでばかりだと、いたずらに時間が過ぎてしまいがちです。ときには思い切って飛び込んでみると、意外に道が開けてくるかもしれません。今はさまざまな留学プログラムがあり、なかにはエンジニアの不安を払拭しながら海外勤務につながる画期的なものもあります。チャレンジ精神は大切ですが、闇雲に動くよりも、このようなシステムを上手く利用する方が得策でしょう。
Co-op留学とは、カナダの専門学校・カレッジにて学びながら、就労経験も積める留学プログラムのことです。プログラムの前半は専門分野に関する講義を受け、後半は学んだことに関連する企業や団体等で有給インターンとして就労するというもの。留学期間は、学校やコースによって異なりますが、おおよそ1~2年というところが多いようです。
よく耳にする「ワーホリ」との違いは、年齢制限がないことや何度でもビザの申請ができるということなどが挙げられます。
また、Co-op留学ができる専門学校には、貿易・ホスピタリティ・ツーリズムなどさまざまなコースがありますが、最近は社会人を中心に、IT分野の就学コースが人気です。「学び」と「仕事」双方を体得するリカレント教育を通じて、さらなるキャリアチェンジやキャリアアップが目指せるでしょう。
IT分野のコースでは、Webアプリの開発・システム管理・ネットワーク管理など、さまざまな部門で活躍できる知識とスキルを英語を通じて習得します。エンジニアとしての経験が少ない方にとっては、基礎を押さえながら今よりも知識とスキルを深められるため、チャレンジし甲斐があるでしょう。すでに、エンジニアとしての実務経験がある方には学びやすいプログラムですが、最新の内容が学べるというメリットがあるうえ、何と言っても英語力を身につけられるという魅力があります。
英語にそれほど苦手意識はなくとも、ビジネスでの会話となると専門用語も多く不安がある方も多いでしょう。Co-op留学では、その懸念が払拭できるというのも大きなポイントです。もちろん、クラスメイトとの交流や生活圏内において、日常の英会話力がアップすることも期待できます。
近年、IT産業の成長が著しいカナダには、Google、Facebook、Amazon、大手のソーシャルサービス会社やゲーム制作会社など数多くの企業が拠点を構えています。Co-op留学のプログラムには、そのカナダにて、有給インターンとして就業することが組み込まれているため、最初から海外での勤務を視野に入れて学ぶことが可能です。目的意識をしっかりと持てるので、有意義な留学期間が過ごせるでしょう。
また、実際にインターンとして現地就業することで、海外での勤務をしっかりと体感できます。オフィスやスタッフの雰囲気、業務への姿勢やスピード、海外のビジネス文化など、現地でしか分からない多くのことに触れられるでしょう。これらの経験は、今後の海外での就職活動において大きなスキルとなるはずです。場合によっては、良いコネクションが作れ、現地での就職に結びつくことも期待できます。
なお、Co-op留学は、アルバイトや有給インターンで収入を得ながら生活できるというのも大きな特徴です。高額なイメージのある留学も、Co-op留学ならかなり費用を抑えられるでしょう。
英語力とエンジニアスキルをアップさせつつ、現地のビジネス触れて収入を得られるCo-op留学。ぜひ、海外勤務への足掛かりとしてチャレンジしてみてください。